劇場

「SUPER 8」★★★★★

少年の、少年による、少年のための物語、のお手本のような作品。 こういうものを作れるちからに希望を感じました。 日本映画には絶望しかないのでうらやましい限りです。 以下どうしても言いたいネタバレ感想。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジネントを読んだら」★★

劇場窓口での実話やりとり。 「もしドラ一枚ください」 「えっ…とぉ……? 何の映画ですか?」 「あっ……もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジネントを読んだら一枚ください」 「かしこまりました!」 うわあああああ浸透してねぇえええええええ…

「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」★★☆

ジャック・スパロウは今日も元気です! で、大体済む話。パイレーツ・オブ・カリビアン/ブルーレイ・トリロジー・セット (数量限定) [Blu-ray]ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2011-04-20by G-Tools

「ブラックスワン」★★★★★

そのキャラ変えてみようぜ? って、どいつもこいつも軽く言いやがって、そんなに言うならお前やってみろよ、やってみろよこのアタシぐ ら い!! という怒りと恍惚がフルスクリーンいっぱいに迫ってくるクライマックス。 白鳥と黒鳥。美しさと醜さ。現実と非…

「GANTZ: PERFECT ANSWER」★

山田孝之が柳澤慎吾のコントみたいなことやってるくだりがあった。今作の山田孝之、唯一の収穫。まだ連載が完結していない原作に対し、どのような結末をつけるのか? という事を僕は申し訳ないが、この映画の作り手たちに全く期待していなかったのですが、期…

「SP 革命篇」★★☆

前編が野間口徹のコスプレ大活躍映画なら、後編は堤真一の一挙手一投足にじったんばったんする映画でした。波岡一喜兄ィの素晴らしいチンピラ仕事(誉めてます)も鉄板。ネタ的なところだと「仮面ライダーオーズ」の真木博士のインパクトが絶大すぎたが為に、…

「オーズ・電王・仮面ライダー レッツゴー仮面ライダー」★

一言で言うなら、「佐藤健とオダギリジョーを召喚したいならもっとがんばりましょう」的な。今のノリじゃ未来永劫呼べそうにない。しかしDCDの劇場版で完全に心を打ち砕かれ、以降の東映特撮に基本絶望的な見解しか見出せない僕が何故このライダー映画を観に…

「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」★★★

バトー君も大変なメスゴリラを好きになったもんですシリーズ第3弾。第4弾があるようなないようなことをパンフで制作サイドが触れていましたが、頑張ってもらいたいものです。バトー君も。攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [Blu-ray]バン…

「冷たい熱帯魚」★★★★

お父さんは報われない。 映画におけるお父さんという存在において現代を象徴するのは「クレヨンしんちゃん」シリーズにおけるお父さん・父ひろしだと思っているのですが、その苦悩と報われなさを端的に示すアニメのエピソードがテレビシリーズにある。いつの…

「キック・アス」★★★

主人公=キック・アスの戦う「理由」のささやかさ、例えば暴漢に襲われる人を助けた時の、ヒット・ガールの危機に立ち向かった時の「理由」のびっくりするぐらいのささやかさがとてもよかった。ささやかでアレをぶっ放された方はたまらんとは思いますが、まあし…

「GANTZ」★☆

GANTZ風に採点してみました。バレとか考慮しません。 ニノ 0点。主題歌は嵐じゃないの? そこで撃てよ! ってところで演出の都合で撃てないのが可哀相でした。おかげでクチだけのヘボい人に見えます。 松ケン 0点。原作再現度は高いんだろうが、原作の加藤と…

「SP 野望篇」★★☆

テレビドラマの完全な続編です。ストーリーナンバリング「エピソードV」。後編公開は来年のGW。この前編後編の公開の間の開け方は「デスノート」とか「のだめ」タイプなので、後編公開前に特別篇とか銘うって、前編をテレビでやるんだろうなぁと思ったらイラ…

「森崎書店の日々」★★

大変遺憾なことですが、僕はこの映画の途中で白目を剥く、要するに寝てしまうという、滅多にやらない不覚を取りました。クソつまんなくとも寝るとか滅多にないのに! かように寝やがった身で何を述べるかといった所ですが、古書と神保町とヒロインの再生はあ…

「乱暴と待機」★★★

舞台劇で愛憎劇という、僕の苦手なジャンルが2つも揃ってそれでも観に行ったのは、山田孝之が出てるからです。山田は下半身のユルいダメ人間の役で、気持ちいいぐらい最低でした。最近3本に1本は最低か変態の役だな。 お話の方はすっげードロドロなんですが…

「十三人の刺客」★★★★

決して気分爽快にはなれない話です。野郎どもの殆どは武士として生まれたからには武士の理念の如く死にたいという、一方通行の観念にどっぷり支配され、しかし本質的な部分が発する危機感に対し、ほんのちょっこしの勇気を発することにも躊躇ってしまう。 殿…

「第9地区」★★★★

登場する人間は大概クズだらけだけど、宇宙人も(色々な意味で)クズだらけという画期的キャラ配置がすばらしい。そんな絶望的な状況を打開するために主人公はヒーローとして覚醒するのだが、そのヒーロー性はもう本当に追い詰められて追い詰められた、最後の…

「アバター」★★☆

シガニー・ウィーバーさんが出ていることを観るまで知らなかったので、ソレ知ってたらもっと早く観に行こうという気にはなってたであろう、今頃「アバター」観賞。テレビで観たら、多分途中で寝ること確実の全面的にユルい緊迫展開と大味な設定は劇場向きだ…

「アリス・イン・ワンダーランド」★★★☆

アリス19歳・なんだか最近…イライラする!(そんな事は言ってません)が迷い込んだ不思議の世界。その世界を「自分の夢」だと思っていたアリスですが、実は…という話。この「実は!」の部分がこの物語の全てといってもいいんですが、個人的にはやや消化不良。 …

「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」★★

観たのが少し前なので、大分記憶が…。とりあえず15分に1回ぐらいは役者が絶叫して画面がブレました。 この物語の一番のキモである「嘘をつく・つかない」の帰結の仕方としては、まあ一番優しくて当たり障りのない所にオチたなぁ、と。ライアーゲームの正体も…

「ラブリーボーン」★★★☆

どうやったらあの犯人に勝てるのか。 結論から言っちゃうと勝てないのだ。勝てないのである。家族の愛も、殺された少女の想いも、この男には笑っちゃうぐらい通用しない。追い詰めはするんだけど、決定的じゃない。終盤で明らかになるこいつの「前科」に至っ…

「カールじいさんの空飛ぶ家」★★★★

じいさんは先立たれた奥さんとの人生の思い出がいっぱい詰まった家が捨てられない。 じいさんと冒険を共にするラッセル少年は、昔のようにはコミュニケーションが取れなくなったパパとのかつての思い出から抜け出せない。この映画は、そんな2人が数々の「あ…

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」★★★

DVDで観るより劇場で見たい! と思って行きました。劇場で観るべきです。一般人の家庭のテレビサイズにマイケルはおさまりきりませんよ! カルフォルニアのディズニーランドではマイコーのアトラクション、「キャプテンEO」が復活(※記事)らしいですが、東…

「ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD」★★★☆

ワンピース劇場版10作目を記念して、原作者である尾田栄一郎先生が製作総指揮として全面的に関わった渾身の1作。面白くない筈がない。事実面白かった! 僕のようなさわりファンでも全く困らないし、コアなファンには尾田先生の画面の隅まで詰め込まれた「遊…

「東のエデン 劇場版 I The King of Eden」採点保留

おもいっきり前編! だったので、後編とあわせて見ないとなんともいえない。黒羽のJUIZが死んじゃう(?)ところはちょっとグッときた。タチコマンズの殉職を思い出しちゃったよ! 個人的には「攻性防壁」という単語が出てきた瞬間、ガッツポーズ(心の中で)をか…

「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦」★採点不能

別記事で書いたけど、白倉Pをはじめとするライダースタッフは、DCD最終回後の騒動を「ファンの深い愛情による批判と騒動」と認識した。僕のマジギレも果たして愛所以だったのか? 今日、その結果を僕は劇場で見た。掛け値なし、裏意味なし、言葉どおりの率直…

「華鬼 響×桃子編」★★(加護ちゃんと村井良大には星★★★★★)

映画としてはね、クソだと思うんですよ。深夜のB級イケメン消費ドラマレベルから脱しきれていない。が、しかしここに加護ちゃんこと加護亜依がクレジットされたミラクルによって、ものすごく面白い映画になってました。とにかく加護ちゃんに襲い掛かる不幸の…

「BALLAD 名もなき恋のうた」★★

(そこはかとなくネタバレ)血が出ない映画なのに人が死ぬ。山崎貴はその理由を子供が観てる映画だからと主張する。正論である。故にダメなのだ。別に僕だって槍衾したらぶったたかれた方は鎧ごと肉と骨が潰れる音が! トカ、頚動脈切られたら大出血が! トカ…

「侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦」「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」★★

「侍戦隊シンケンジャー」: 短ッ。 ライダー映画の前座映画ながら、なかなかに魅せてくれることの多い戦隊映画だけど、今年は3D仕様にする都合で例年以上に短くなったらしいです。戦隊ものはディレクターズカット版でないからなぁ……。殿様が敵の大将に突撃…

「南極料理人」★★★☆

にぎりめしたべてー。マジにぎりめしたべてー。堺雅人の握るおにぎりが本当においしそうでした。この映画見た次の日の僕のお弁当はおにぎり3つでした。中の具も全部変えたぜ! 他にも色々料理が登場するけど、ラーメンもたべてーと思った。僕は醤油派です(ど…

「マン・オン・ワイヤー」★★★☆

理解できない生き物を天才と呼ぶことがある。彼は僕らの一歩先を行く者なのか、それともタダのキチガイなのか、所詮凡百の身には区別がつかない。だから僕らは彼を天才と呼ぶ。畏れと軽蔑と憧れを込めて、僕らは天才を讃えるのだ。要はそこで綱渡りしようと…