貴族の嫌がらせが実に女子高テイストな「平清盛」#32 百日の太政大臣
【清盛、人臣を極める】
→「千と千尋の神かくし」じゃありません、「平清盛」です。
財力・武力・根回し(この辺がいつの時代も一番重要なようだが)で、政治の中枢に食い込み、位階を昇る清盛、遂に太政大臣へ。しかし、全てはゴッシー秋山さんの掌の上だった!
他の貴族キャラが清盛を嫌うのは、ざっくり言えば「のび太のくせに生意気な」理屈から来る嫌がらせなんだけど、ゴッシーが清盛に嫌がらせするのは、純粋に嫌がらせなんだよな。その癖屈服しない方が嬉しい的な。もうホント面倒くさいなこの人! もっとやれ!(え)
【真に極めてる人】
→この回あたりから清盛は「低い身分から一代で位人臣を極めたスゴい人」的な評価で周囲に評される事が多くなっていくわけですが、真に極めてるのは、一介の漁師から、平氏の養子になったのをキッカケに勉学に励み、清盛の腹心の部下として、キャラの濃い平家衆のツッコミポジションとして立ちまわる一方、アンニュイからアホまでよりどりみどりの清盛の子供たちの教育係も努め、咄嗟の判断で松田聖子リサイタルもプロデュースできる上川隆也だと思います。万能すぎる。
【上川隆也プロデュース松田聖子リサイタル】
→ジャイアンリサイタルと比較するとすごくよくわかる聖子ちゃんの歌唱力。でもいい加減違う歌歌ってほしいです。
【阿部サダヲに続く、グループ魂からの刺客・バイト君】
→えっ!? 摂関家だったの!? てっきりバイトだとばかり……すいませんウソつきました。
【ナレーションが最近ポエミーになっている源氏の御曹司】
→平家が一見華やかな世界・その実女子高みたいな世界での攻防を繰り広げている一方、源氏の御大将はというとデキ婚してました。こいつ流人という自分の立場全くわかってねぇよ! 最低限交際の申し込みから始めるべき、最悪でも避妊はすべきだったんだよ!
平 清盛 三 藤本 有紀 NHK出版 2012-07-26 by G-Tools |