「平清盛」#30 平家納経
感想がドエライ遅れてしまったので、ややざっくり気味に。
【おうらみもうしあげます】
→崇徳院が死霊じゃなくて生霊で大ハッスル、というのは描き方としてなかなか興味深かったんですが、この点について、衝撃の指摘を発見。
あるテレビウォッチャーは「それまでの清盛は『画面が汚い』だの文句を言われても、当時の暮らしぶりを丁寧に再現している印象だった。それが崇徳天皇に関してはまるでホラー。自らの血で字を書き、鬼のようなメークで“異形の者”として描かれていた。怨念によって天変地異を起こしたシーンもあった。確かに当時の人は恐れていたのだろうが、本当に崇徳天皇が“怨霊”になったかは今も立証されていない。地方によっては“守り主”として祭っているところもある。視聴率のためとはいえ、あまりにも過激な演出だった」と指摘する。
http://www.cyzo.com/2012/08/post_11159.html
どうやって立証するんだよ!!!!?
【おうらみの犠牲になった平家一門の方】
→そんな立証できない生霊のおうらみをモロ食らって、清盛の次男坊が早逝。なんでまたそんな一番関係ない所に炸裂したのか…。
もっともコレって、単なる偶然の可能性の方がデカいんだよなぁ。
息子の死を嘆く崇徳院のおうらみっぷりが都にまで届いていた、後白河院の崇徳院に対する仕打ちも殿上では超有名なウワサの種、そこに平家の次男坊が不審死→崇徳院の祟りじゃね? という結論に至る、当時の人々の思考が、画としてわかりにくかったのはあると思います。崇徳院的には「俺、俺じゃないよ!? 俺はあのいつまでもたってもジャイアンリサイタルな弟をおうらみしてるんだよ!?」と思っていたかも。
→寧ろおうらみが炸裂するなら、崇徳院の重い愛から速攻で逃げてエコライフを満喫しているフジッキーに炸裂しろよ! と思っちゃうよね。この回はやたら坊主っぽい事してたけど、崇徳院のおうらみに対しては別に何か役に立ったわけでも何でもないよね! お前全く何しに来たんだよ!
【国宝・平家納経メイキング】
→そんなこんなで「いままで心ならずも酷い目に合わせちゃった人たちの魂を沈めよう」と超豪華経典・平家納経メイキング。
このあたりの、経典を写経して納める、という行為の意味も、知らないと、なかなかピンと来ないところだと思うんだけど……。とりあえず気持ちは純粋なんだけど、やり口が完全に成金のソレなのはおかしかったです。ひどい目にあって死んだ人たちから余計に恨まれそうな気もするんだけど、悪気がないだけにタチが悪い平家、というのが、滅亡の布石だったのかもしれないなぁ。
【平家で一番役に立つ男・平盛国】
→盛国の 漁師スキルが 発動した!
平家には清盛を支える盛国がいて、後継者兼眼福要員でアンニュイ盛がいれば他いらないんじゃないかとまで思えてきました。
平 清盛 三 藤本 有紀 NHK出版 2012-07-26 by G-Tools |