「るろうに剣心」★★★
リアルタイムでコミックスを買い、ジャンプを読み、刃の反りとか何もわかってないのにノートに刀持った剣心の絵をドキドキしながら授業中に描いていた(授業中は先生の話を聞きましょう)恥ずかしい学生時代の思い出を映画見てたらわーっと思い出しました。原作の台詞が出てくるとイチイチ感慨深い。
いやだからこそそれだけに。
「龍馬伝」演出がリアルというかどうかはさておき、リアルっぽいように見せることには成功していると思う中で、この漫画の台詞やシチュエーションが浮きまくってたように思います。どうしても喋ってるというより説明になっちゃうんだよなぁそのまま喋らすと。「これがるろ剣だ!」って台詞ひとつふたつ残して、あとはもう全部なくしちゃってもよかったんじゃないですかね。
アクション描写はすごく面白かったと思うけど、話が進むほどに割といつも同じ動きしかしてないのがバレ以下略。それだけにクライマックスのクライマックスで必殺技が出たのはよかった。
話の肝である剣心の業については、もう明らかに次回作で! っていう雰囲気がバリバリだったけど、ドラマパートが凄く弱いので、そこを改善しないと、続編の威力は弱くなるんじゃないかと思いました。
以下キャラクターの話。盛大にネタバレしているので、ご注意。
- 相楽左之助
- 「龍馬伝」でサトタケをメッチャ拷問したムネムネが味方キャラってすげぇ違和感がありました。ストーリーの都合上、仲間入りエピソードはすごいやっつけですが、キャラとしての再現度は高い。須藤元気とのバトルはまったくいらない話だったと思いました。
- 弥彦
- 演じてた子はなかなか可愛かったけど、色々な意味でいらない子でした。お前なんでもいいけど雑巾がけは端からやれよッ!(見ればわかる)
- 高荷恵
- 蒼井優に全然見えなかった。今回の隠れMVP。ストーリーの都合上、最後の方割と有耶無耶に味方になってたけど、いいの?
- 外印
- 今回「四乃森蒼紫」が登場しないので、事実上蒼紫の立ち位置にいた人。もう普通に蒼紫でいいんじゃないですかね、とも思ったけど、蒼紫出しちゃうとタダでさえゴチャついている話がもっとゴチャつくので削った、という判断は正解だと思います。明治初期に一人GANTZ装備してたけど、綾野剛的には何の違和感もなかったっていう。
- 清里明良
- 剣心のトラウマという疵を残す青年。原作ではかなり後半に登場する人物ですが、存在だけは初期から匂わせていたので、登場に違和感はなし。彼に絡んだ「彼女」も顔出しなしで登場。これは完全にエキストラキャラなのか、もう既に演者決まってるのか…?
ところでこの役を僕の(え)窪田正孝が演じてたんですが、出た! と思ったら即抜刀斎に斬られる。でも「まだ死ねない!」と立ち上がるマサ!→斬られる!→「まだ死ねない!」→斬られる!→「まだ死ねない!」もういいよ! 笑っちゃったよ!
- 鵜堂刃衛
- ただの仮面ライダースカルやんけ! でも輝いている吉川晃司って素晴らしいのでやっぱアリ。
- 斎藤一っぽい人
- 江口洋介が斎藤一っぽい格好で何かくっちゃべっているのをひたすら信じたくない気持ちで観ていたのですが、原作を読んでいた人は、一度はホウキや雨傘で真似したことがあろう「牙突」のポーズをした時認めざるを得なかった。あの人斉藤一だったんだ……!!! どう頑張っても江口洋介にしか見えなかったです。
るろうに剣心 新京都編 後編 光(ヒカリ)の囀(サエズリ) [Blu-ray] アニプレックス 2012-08-22 by G-Tools |