「平清盛」#33 清盛、五十の宴

【50歳になりました】

→人生ピーク、平家もピークの宴回。破滅への伏線もバッチリです。

【ワルバケッソ】

→滋子が以仁王親王宣下を阻んだ云々のエピソードは、俗説の可能性が高いらしいんだけど、この物語では「わが子の為」という理由で登場。
かようにワルバケッソ化したミラバケッソの行動が廻り巡って「以仁王の令旨」に繋がっていく伏線、もう上手いを通り越してちょっとえげつないレベルに到達してると思う。ひとつひとつはホントに些細な積み重ねが積もり積もって…。

【重盛ファミリー】

→「右からゼロワン・サード・セブンでございます」(大嘘)
いつの間にそんなにこさえていたんだマサッ! という個人的な心の叫びはともかく、重盛の子供たちの物語も、平家滅亡への積み重ねの一端なので、何ていうか辛い。

【牛若丸は清盛をパパと思っている件】

常盤も清盛もそこはしっかり「君の本当のお父さんはタマキンで風呂場で全裸死、させたかったんだけど、あんまりだと思ったのでスタイリッシュな自殺で死にました」って教えておけよ!
ちなみに清盛が牛若丸と遊んでやれ、と言って選んだ子供たちの面子が、知盛・重衡・徳子で、それって源平合戦義経と因縁の……この脚本はオニですか? オニですね。 

メレブはふしぎなおどりをおどった。みんなわらいころげた!

ミキプルーンの六男・清盛の異母弟で、メレブ、じゃなくてムロツヨシ登場、なのだが、え? 誰の?弟? 松ケン先輩の、

本編に出てきたミキプルーンの子供たち一覧
(一応)長男・清盛:松山ケンイチ・27歳
次男・家盛:大東駿介・26歳
三男・経盛:駿河太郎・34歳
四男・教盛:鈴之助・28歳
五男・頼盛:西島隆弘・26歳
六男・忠度:ムロツヨシ36歳

清盛の子供たち
長男・重盛:窪田正孝・24歳
次男・基盛:渡部豪太・26歳
三男・宗盛:石黒英雄・23歳
四男・知盛:小柳友・24歳
五男・重衡:辻本祐樹・27歳

末弟が一番年上の法則でもあるのだろうか…。
改めて書きだしてみたら、松ケン先輩20代なのに、50のオッサン役、いやこの時代じゃもうジジイの役をやってて、それがちゃんと「見える」のが凄いなぁと。あと先輩の子供たち、中の人の実年齢が、先輩含めてほぼ横一列だったのか。年齢的な「差」を衣装やメイク、立ち居振る舞い、演技で見せてる感じですね。

【ダンス対決】

→宴の席にわざわざイチャモンつけにやってきたヒビキさんと相島一之、「所詮武家あがり、君たちには家電も花鳥風月もわかってない!」とダンス対決を申し込む!(大分嘘ついてます




→ヒビキさんの挑戦に受けて立ったのは、窪田正孝石黒英雄! 何という特撮対決!(違)

【うた恋い対決】


→オッサン二人が恋する乙女の気持ちを歌う、笑撃のうた恋い対決の尺が結構長くて、リアルタイム時七転八倒で笑い転げてました。

この時代、歌の上手がモテ要素、の時代なので、全平家女子がこのオッサン二人のうた恋いにメロメロ。

→平家一同はもちろん、イチャモンをつけにきた筈のヒビキさんたちも思わず唸ってしまうメレブの歌上手、を一人わかってない脳筋、という描写の細かさ!

【ヒビキさん完敗のコメント】

「こんな事ならみやげに家電のひとつも持ってくるべきだった…。家電対決があればよかったのに……」

【カムバック太陽】

→有名な清盛のカムバック太陽。
ここだけを取ってみるなら平家の絶頂を示す瞬間だけど、全体を思うと、日が沈む(平家滅亡)前の、最後の煌めきとも取れる瞬間。
楽しい宴の話がインターネットも何もない時代、人づてに東国に伝わる頃には「平家のおごり」の象徴みたく語られているエンディングのヒキ。「平清盛」第三部・諸行無常、のはじまり、はじまり……

B009AR2RLYNHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第壱集
ジェネオン・ユニバーサル 2012-11-21

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