今日の「カーネーション」(第十七週「隠し切れない恋」その5)

皆さん、何が一番ダメージでしたか?


→僕は六角精児が糸子に言い放った「気色の悪いもの持ち込まないでください!」が一番ダメージ喰らいました。昨日春太郎にキュンキュンしてる六角精児を見せて今日コレです。濱田マリの時に匹敵するカウンターアタック。死ぬかと思った。

【エゴだよ、これはエゴだ】

まず前提として、僕らは絶対的に糸子の側である。僕らは糸子がどういう経緯で周防きゅんを好きになっていったか知っている。周防きゅんが糸子を好きになってしまった事情も心情として想像することができる。
しかし、糸子や周防きゅんの人間性も事情も知らない人間にはどうか。傍目には糸子は「女手ひとつで店を切り盛りする女傑」であり、周防きゅんは「原爆症の妻を抱え、何がなんでも仕事を得なければいけない立場の男」のように見えているのだとすると、今の状況はどのように見えるのか。強い女が弱い男の弱みを握って囲っているように見えるのかもしれない。周防きゅんなら弱み握ってでも囲えるもんなら囲いたい、とかそういう可能性は除外します。
で、糸子の周囲の人間は、もちろん糸子の人間性を承知しているので、彼女の事情を多少想像することはできるだろうが、今度はここに世間的な体裁の問題が登場する。従業員という立場、親類という立場、旦那の親族という立場から、「知り合いに不倫野郎がいるなんて」という倫理観上の嫌悪もあれば、その「事実」で自分たちに振りかかる、下手すれば自分たちの生活に影響してしまうであろう火の粉を払おうとする反応は、果たして悪いことなのか。
いや、彼らは本当に心底糸子の立場を心配しているんだよ、という、一番シンプルな見え方も真実なのかもしれない。でもそれ以上の何か、エゴむき出しの感情がこの場の誰もが全員抱いていた。

余談だけど、そもそもこの騒動の発端を作ったのはほっしゃん。が流した噂だけど、彼は「不倫している」という噂を流したわけじゃない点はとても興味深くて、これは糸子を好きだったほっしゃん。なりの最大限のフォローだったんじゃないかなぁ。ただ彼のところを周防きゅんが放出された結果の帰結がコレなので、結局どうしようもなかったわけだが。

要するに、もう何十回目かわからないけど、朝ドラの範疇を完全にブチ超えた脚本と演出と役者の熱演爆裂、視聴者大ダメージ死屍累々、と言いたかっただけです。まとめきれるかこんなの(ヤケ。

【三姉妹土下座】

→この土下座、プライスレス。

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