「クローズZERO2」★★★



男は黙って素手ゴロ!!!! もしくはナイフはダメ! ゼッタイ!!!!

(序盤の展開に触れています)。前作で鈴蘭頂上決戦を制した小栗君でしたが、口下手が過ぎて鈴蘭を統一できず、そんなこんなしていたら、抗争先のトップをナイフで刺しちゃって少年院にブチこまれていたかつての鈴蘭トップが出所して、そしたらまあ落とし前つけろとその刺した相手の高校の生徒たちが押し寄せて来たので、逃げる元トップが逃げ込んだ先がたまおちゃんこと山田孝之の溜まり場で、向こうも相手が百獣のアイドル王相手では手出しができず、一触即発にらみ合いの均衡を空気読まずに乱入した小栗君が一発かまして休戦協定解除! 全面戦争開始! 全部小栗君の所為!
から始まる話です。あまり間違ってないと思う。

山田孝之09年出演映画を劇場で観たその2。

山田とか相手高校のトップを演じた金子ノブアキ、小栗君の父役でヤクザの組長である岸谷五朗が、強くて懐が深くて指導者・リーダーとしての資質や才能に溢れている「憧れ」の男たちの魅力を活き活きと描く一方で、三池監督は、小栗君を筆頭にどんどん人としてダメな方向へ突っ走る元トップの人や波岡一喜、ひっそりと暮らしていたやべきょうすけのような色々と「上手ではない」男たちに対してより深い想いを砕いているように見えました。 

最終決戦はちょっと尺が長かったように思います。どのキャラにも思い入れが深すぎる所為か、敵も味方もキャラ全員に色々と見せ場があったのですが、基本ド突き合い! ド突き合い! ド突き合い! だから……まだ!? ねぇまだ終わらないの!? みたいな。