「のだめカンタービレ」最終回


 始まった頃は「玉木さんが千秋か……微妙だな……脚本も「スローダンス」の人だし不安……いやそんな事より竹中直人が!」トカ思っていた筈なのに、回を追うごとにいとおしさ加速、終わってみたら大満足の一作でした。「ウォーターボーイズ」のアフロ以降、月9やNHKで役をこなしながらも、なかなかアタリ役のこなかった玉木宏にとっては転換点になる作品かも。

 全体の感想としては、マンガの中からドラマにできる要素を抽出したんじゃなく、マンガをそのまま映像化、という点において、マンガをドラマ化する、という事の手段として、一番よろこばれる、けれど一番難しい分野で勝負した点が非常に評価できると思います。
 これは既にテレ朝ドラマの「動物のお医者さん」において、「やろうと思えば不可能ではない」という事が実証済みだったけど、改めてこういうスタンスの作品が評価されて、今後こういう形でのマンガのドラマ化が推奨されていけばいい、と思いました。予算さえあれば大抵のことはできるさ!
 あと劇中時間の経過がマッハな事が普通になってしまった最近のドラマにおいて、10月から始まり、クリスマスに終わる、という現実の時間に即した時間配分だったのも、画面に無理がなくて非常によかったですね。


→原作でも読んでてニヤニヤしたシーンがドラマになったら、もう悶絶級。

→オチまで完全再現。しかしのだめの両親が宮崎美子岩松了って濃いキャスティングだな……。出てくるか!?と思われた松田さんは名前だけの登場でした。


→そしてのだめドラマの合間で一分方面で大人気だった「消臭プラグ」連ドラも感動の最終回。ダンシング殿。

追記:今気がついたんだけど、岩松了のキャスティングはもしや「亀は意外と速く泳ぐ」つながり? 上野樹里玉木宏NECのCMつながり、上野樹里福士誠治の「スウィング」つながり、福士誠治の「スウィング」 → 「純情きらり」に続く音楽ドラマ連投ネタ、白石美帆伊藤隆大の「電車男」つながりゲスト等、つながりネタを列挙してみるのも面白いかも。


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