「魔法戦隊マジレンジャー」最終回 伝説への帰還①


 初めの頃は「なんじゃらホイ」みたいなマジレンジャーでしたが終わってみれば戦隊モノとしても特撮番組とドラマとしてもブッチぎりで殿堂入りの完成度だったと思います。


【勇気があれば前に進める】



「兄ちゃん姉ちゃんがオレの事を信じてくれている! ……わかった。わかったよ父さん。俺の勇気が何なのか! 勇気が何の為にあるのか!」


 ン・マ様(タコ)にコテンパンにのされ、もはや打つ手ナシのマジレンジャーの皆々様。必殺剣フェイタル・ブレイドを託された魅ちんが最後の希望も頼みの末っ子はココにきてヘタレ。しかし、末っ子を信じる兄や姉たちの励ましによって、遂に末っ子覚醒。

 上手いなぁと思ったのは、過去の話が丸々伏線だった事で、25話「盗まれた勇気」で、勇気を盗まれてヘタレた魅ちんが立ち直るまでのエピソードがあってこそ、タコに吸われた筈の魅ちんの勇気が復活するフラグだったとは。
 あとこういうピンチに突然唱えれば何もかも解決する都合のいい新しい魔法トカ覚えたりするものですが、タコの攻撃を跳ね返した魔法(ジンガ・マジュナ=マジカルカーテン)も、タコが喰った時間を取り返す魔法(マジーネ・ルルド)トカ、過去の回で覚えた力をちゃんと使ってピンチを脱するのが爽快です。


→タコ串刺し!!


【メガネ復活!!】


→よりどりみどりのおなご達(違)。

 タコから世界を取り返したマジレンジャーに怒り狂うタコ。しかしその攻撃は中空で霧散。何故って? というわけで、兄弟たちを援護射撃したのは、前回フェードアウトしたルナジェルさんにバ…スノウジェル、おかんに、そしてメガネ委員長なスフィンクスたんまで登場。

 スフィンクスたんは、人間の持つ力に心を打たれたバンキュリアの不死身の力によって復活(そしてダゴン様即殺)したとの事で、またまた過去の、しかも相当序盤の絶対死なないバンキュリアの設定がまさかの奇跡を呼びました。それにしても、強い女勢ぞろいといった感じで壮観な光景ですが、やっぱり一番はこの人ですよね。


→天空大聖者マジエルこと曽我町子女史。

 この人の方がタコ風情よりよっぽどラスボスの風格に溢れているんですが、今回は味方キャラです念のため。


【不死身の力のおすそ分け♪】

 というわけでそのバンキュリアの不死身の力のおすそ分けで、1度は死んだヒカル先生もお父様も復活! 全くその便利な力でザンキさん甦らないですかね。あ、いや番組違いでした。
 
 しかしこの2人が幸せなのは何よりなんですが、時々歯軋りしたくなるのは何故だろう。

 ②へ続く。