「仮面ライダー響鬼」#6 叩く魂


「鍛えたりなきゃ、鍛えるだけだ」


 悩める美少年アスム君は、他の誰かの言葉には傷つくばかりなのに、ヒビキの言葉にだけ反応し、標を見出し、立ち上がろうとするんですね。ヒビキもまた、仕事現場に(イブキの勘違いとはいえ)やってきた部外者のアスム君を疎んじもせず、送っていこうとまでするその一貫した兄貴の姿勢が素敵。
 若干イっちゃってるとはいえ、優しく正しい青年そのものな新たな鬼(ライダー)のイブキ(渋江譲二)といい、今回のライダーは実にオトナです(平成ライダーは総じてその幼さが特徴っぽかったので)。そりゃアスム君がメロメロしちゃうのもうなずけるというものですね(違)。


 しかし、イブキがアスムを「鬼の弟子」と勘違いしてましたが、イブキの弟子はあのOPEDに出ている女の子なのでしょうか。鬼は女の子でもなれるのかな。
 妙にアスムに親切な勢知郎さんといい、アスム君が受験する学校には勢知郎の知り合いが、という伏線といい、アスム君がブラバン部といい、これはアスム君にやっぱり鬼の素養があるという伏線なんでしょうかね。実際そういう展開になったら、アスム君は喜びそうですが、ヒビキは反対しそうな気がするなぁ。