「大化改新」


 外出していたので、前編のラストと後編しか見てないんですが(HDDには録画済)、前編見てなくてもそんなに困りませんでした。


 物語の筋をざっくり説明すると、青春時代を共に過ごし、理想を語り合った中臣鎌足(岡田准一)と蘇我入鹿(渡部篤朗)が、やがて時代に翻弄され望まないままに相対の道を進み、結果的に鎌足の計によって入鹿は暗殺される、という感じなんですが、ハッキリ申し上げて、物語はたいして面白くありません。つうか物語端折りまくりでワケわからんわ!! 


 以下劇中のツッコミ箇所。

  • 入鹿の衣装だけ後編だけでも5,6回は変わってました。ヒロインかよ! ってぐらい衣装多かったです。
  • 仏と会話できるらしい南淵請安(仲代達矢)はエスパーですか。
  • 小栗旬とか渡部篤朗と准一さんが並ぶと、准一さんの身長の低さがバレ(略)
  • 大して台詞もないのにインパクト大だった吹越満伊武雅刀高島礼子。さすが。
  • 全体を見るとどうも入鹿は高潔な鎌足を「(現実の醜さに)汚したくない」らしいんですが、そういう一方鎌足の心を汚そうとしたり、あれですか可愛さあまって憎さ100倍?
  • 歴史マンガで絶対描かれる、中大兄皇子(小栗旬)が蹴鞠してて飛んだ靴を、鎌足が拾って差し出すシーンが再現されてました。
  • 尊敬する請安を殺されて、入鹿の排斥を決意する中大兄皇子と、彼の理想に共鳴する鎌足。って、その請安を無理矢理とはいえ殺したのは鎌足なんで、何ていうか、怒りどころ間違ってませんか?
  • 鎌足の計にハマり、惨殺される入鹿。瀕死の入鹿に駆け寄ってすがり、泣き喚く鎌足。いやだからあんたがやったんだよ!!


 唯一グッときたのは、瀕死の入鹿が、入鹿の名を呼び泣き喚く鎌足に「お前がやったのか……バカだなぁ」トカ言うくだりで、そのバカだなぁという呟きに、「これからお前は俺と同じ人に憎まれ、恐れられる道を歩むんだよ、ざまあみろ」という思いと、その手を汚してまで自分をこの道から救ってくれた友への労わりがあふれていたように思うのは、多分亜姫の夢見すぎの所為ですねハイ。