今年の26時間テレビを大体何となく見てしまったので感想


最初ユルーくユルーく始まって、深夜明け方になるにつれ妙なテンションを発揮し、手堅く盛り上げたり盛り下げたり、12時間三輪車でサーキットを周回するという企画意図からしてもうキチガイに近く、フタを開けてみたら猛暑で路面温度が60度を越すという文字通りの地獄絵図、阪東英二なんてソコに立ってただけなのに肉離れを起こして手当てを受け手しまったという意味不明の惨事まで引き起こした企画を、感動だのなんだの、兎に角泣かせで誤魔化しつつオトすのかなーと思いきや、大オチは野久保直樹の「旅に出る」展開、羞恥心の号泣で締めるというおよそ感動以外のちょう重苦しい終焉。終焉の特異点においては去年に肉薄した瞬間を僕は観た。

この野久保さんの旅に出てしまう経緯、過程にいたる裏事情をネットの噂レベルでうっすらしか知らない僕のような人から、ファンとしてスッゲー詳しく知ってる人、本当に何も知らない、たまたまあの瞬間チャンネルがそこだった人にまで、「何かがこの人にあった!」とはっきり気づかせたあの言葉。上地、つるのの明らかに感動ではない号泣。それまでそれなりに積み上げてきた今回成果の全てを、ほかならぬ司会の紳助師匠が自らの口で発した「野久保は旅に出ます」で根底からぶっ壊したのは非常に興味深い瞬間でした。芸能界、おそろしいところ!(白目)