「白い春」最終回

嘘だと言ってよバーニィ!(挨拶) 
パン屋の阿部ちゃんから食堂の阿部ちゃんへ転職、幸運の鳥が飛び、何もかもが穏やかに過ぎていくものばかりだと……あれ、でもまだ20分ぐらい尺があるぞ? と思ってたら! まさかの因果応報エンド! 阿部ちゃんを殺しに来た刺客(違う)が津田寛治ではなくて、”キング・オブ・チンピラ”波岡一喜だったのはもう笑うしかないぜ! 
通常のエンケンならチンピラの5人や10人単独で返り討ちにできそうなものですが、パン屋のエンケンには無理だった……。同じく「チョコレート・ファイター」の阿部ちゃんなら3回刺されたぐらいかすり傷のようなものですが(あの映画の阿部ちゃんの負傷っぷり見ろよ! 当社比54倍ぐらいの大怪我だよ!)、ダメだった……。

というわけで、「人を殺した」という設定が重過ぎるとずっと思ってたけど、全てはこの最後に収束する為のフリだったのですね……この構成は見事というしかない。娘に出会い、ひとに愛されること、本当に愛すること、他人を思いやり、いつくしむことを知って劇的に変わっていった男。例えめぐりめぐって死ぬしかない運命だったとしても、彼の人生は記憶と共に受け継がれていく……。


「すいません、出番なかったので「仮面ライダーディケイド」でデビキしてました」

デビキさんの横領話はさんざんひっぱっておいて10分で終焉しましたが、阿部ちゃんに最後に訪れる悲劇を視聴者に悟られない為の布石だったんですね。まったくもって恐れ入りました。

B0023B15TE白い春DVD-BOX
阿部寛, 大橋のぞみ, 吉高由里子, 遠藤雄弥
ポニーキャニオン 2009-09-02

by G-Tools

→「一生つきまとってやる!!」ストラップちょっと欲しい。