「重力ピエロ」★★★


幾度となく挟み込まれる、「宙を飛ぶように」楽しく生きている家族の肖像。実際はそれそのものが飛べずに激突死したピエロの残骸の寄せ集めでしかないことをじわじわと観ている側に思い知らせつつ、それでも必死こいて生きてきた家族に襲い掛かる最後の悲劇。それは……
もうやめてぇー! と思った。どう切り取っても悲劇で救われず報われなさすぎて、よくもまあこんなクソ意地の悪い話を考えたもんだと思いました。
とりあえず加瀬亮はもとより、岡田将生は劇場のスクリーンで観るべきだと思います。岡田君なんてテレビじゃ魅力9割減ぐらいされてる気がするなぁ。2人の「怒り」のシーンは見所。
あと回想と現在の時間の経過を小日向文世のヅラ一個で表現するのは反則。