「K-20 怪人二十面相・伝」★★☆



帝都設定で嶋田久作が出てくると犯人じゃないかって思う……ことはさすがになかった。犯人は顔を変えられるので、誰であっても意外性が生きると思う。でもこの映画、一番ありそうな人に犯人振っちゃいました。以下ネタバレ。




その犯人は仲村トオルでした。明智ファンが怒るよそれ……。でもここまで恰好いいのに実はラスボス、そしてラスボスを宣言した途端小者化する男をやらせたら日本一ィイイイ、の人もそうはいないと思う。(誉めてます)ラストの台詞なんて言わなきゃいいのに小者っぷりにトドメを刺してくれて亜姫爆笑。
しかし仲村トオルをそういう役回りにするのなら、「それまでの」二十面相がどういう人物なのかもっとちゃんと画で見せてくれないと、金城武が二十面相に騙され、入れ替わり、最終的に継承するシークエンスが生きてこないと思うんだけど。また「明智」としての仲村トオルのキャラを掘り下げるなら、一番弟子である本郷奏多との絡みがあったのにそれも大して描かれなかったなぁ……。本郷君のファッションはとても素晴らしかったのに、あの恰好についての詳細画像がパンフに載ってなかったのはおおいに不満です。