「風林火山」#22 三国激突
「某は姫様をお慕い申し上げてございます。なれどそれは国を想うが如くにござる。某は生国を追われ、諸国を流浪し、国というものをもちえませなんだ。某にとって国とは人にござりまする。お館様、板垣様、姫様で、そして死んだミツこそ、某にとっては国そのもの、某はようやくそこに国を見ることができるのです。己の生きる国を持つ事ができるのです。命を賭することができるのです」
ミツやーん!(号泣) この台詞は胸を打った。勘助の中からミツやんは決して消えないんだ! そりゃ伝兵衛も土下座して謝るよ!
今週は甲相駿の激突を見せつつ、古今東西お館様列伝でもあり、甲斐のお館様は勿論のこと、北条氏康・タニショー義元、村上義清のそれぞれの「器」が描かれ、また策を巡らしながらも、タダの駒に過ぎないことを思い知った小山田信有の「このワシは所詮お館の器にはなれぬと申すか……」が際立ちました。お館様列伝では一番プライド高いのが義元、器がデカいのが氏康、豪快な義清、スケベなのが(以下略)
以下お笑いポイント。
→瀬川亮さんお久しぶり。
- 庵原さん久々! 相変わらず爽やか豪快バカという言葉がぴったりくる役だ……。しかしタコ(雪斎)とか勘助とか腹黒軍師の血統に生まれながら、庵原さんはいい人だなぁ。親父殿も顔怖いけどいい人だよね……。
- 今週もアバレ弾正の出番がナッシン。その分駒井(高橋一生)が「俺! 俺が一番の近習なの! 信玄法度も俺が書くんだよ!」的活躍をしてました。
- タニショー義元の「勘助を雇わなかった自分には見る目がなかった」、氏康の「勘助を雇わなかった自分には見る目があった」対比は見事。膝ポンしたくなるような脚本の妙だ。
- 陣羽織に三日月背負ってる板垣の衣装がスゲー洒落てると思う。