「轟轟戦隊ボウケンジャー」#23 あぶない相棒
【贖うのではなく】
「僕は過去に決着をつけるつもりも、言い訳するつもりもありません。自己満足でも構わない。生きている以上前に進むしかないし、やっぱり自分も笑いたい。そのためにも一生過去の涙を背負って、目の前のヒトと、世界を守る。そう決めたんです」
「ボウケンジャー」のテーマのひとつは確実に「過去との相対」なわけですが、「如何に過去を償うか」ではなく、「如何に過去に折り合いをつけながら生きなければならないか」である所が本作の特徴である事を改めて明示する回でした。単純に「過去の罪を償って生きていく!」じゃない所が非常に意地悪い(笑)。
【蒼太囚はる】
→どさくさに紛れて女性陣のセクスィー衣装が!
監禁され、クエスターズと帝国の真珠(#5参照)の情報を狙う元相棒・鳥羽裕二から、プレシャスの保管場所を尋問される蒼太。朝の番組なので拷問じゃなかった。ちっ(えっ)。
クエスターたちの”記憶を引き出す”能力を応用して、心象イメージを探られるも、そこはボウケン面子で最も心理戦に長けた、ついでに壊れてる人だけあって、心をコントロールして危機回避。しかし姉さんのキャラ的に黒セクスィードレスは着ないと思うのですが、あれは蒼太の妄想ですか? 妄想ですか? グッジョブ!
しかし蒼太の性格は見越していた元相棒の、トラウマに塩をぶっかける精神攻撃で蒼太陥落。涙と裏切りに弱い元スパイ。たまりませんね!(えー)
【今週の高丘の】
アシュとの因縁にケリをつけるべく、単独行動に出る映士。しかしクエスター化してからアシュの本能は薄れ、寧ろガジャ様のお笑い気質が転移してきてるガイやレイにあまり相手にしてもらえず、「俺様一人バカみたいじゃないかっ」と叫んだのが面白かったです。そして映士にパンチ食らってプルプルうずくまってるチーフに爆笑。
【次の蒼太スペシャルはいつだろうね・・・…】
三上真史スキーにはたまらない回だったのでムダにチョイス。
【鳥羽裕二】
→女の子泣かせも、攻撃パターンも、指輪をいじる癖も蒼太と一緒の人。
蒼太の元相棒・鳥羽裕二。蒼太に色々「仕込んだ」発言がアレすぎてのけぞりましたが、詰まる所蒼太の過去であり、バットエンドな未来の姿でもある鳥羽さんでした。演じた窪寺昭は、戦隊ものじゃないけど、「仮面ライダーブレイド」や「美少女戦士セーラームーン」など東映ヒーロー作品つながりのゲスト。
【くえない所はスパイ並だね】
鳥羽との別れで終了かと思いきや、蒼太が自白したプレシャスの保管庫は実は財団が用意したニセの保管庫だった事が判明するオチ。ちらほらサージェス財団が腹黒い組織なのは提示されてますが……。
【今週のミニコント】
「激走戦隊カ〜〜レンジャー」って呼びでもう十分にモトは取りました(笑)。
この作品ぐらいからわかりやすい善悪パターンを戦隊ものは放棄しだしたかも。「カーレンジャー」は、確か初っ端の方で「時給いくらで地球の平和なんか守れるか」みたいな台詞が出て、当時ビビッた記憶があります。
【次週予告】
今週久々にスコップの角で殴るダイボウケンさんが拝めて満足だったわけですが、次週予告のアレはそれを上回る衝撃の予感!!