「純情きらり」第3週 恋のプレリュード


 家計の為に劇団ひとりを下宿させる事になった有森家。何だかんだ言いつつ、家族以外の男に敏感にリアクションする笛子さん(寺島しのぶ)と磯伯母さん(室井滋)が朝から生々しいにも程がありました。そして桜子さん(宮崎あおい嬢)もまさかの初恋モード突入? ンノー!!

 冗談はさておき、割と今までのこの時代を描いた話にはないパターンだな、と思ったのが、良くあれ悪くあれ自分たちが信じる事をジャスティスとして、如何なる逆境下においても貫くような所、この話では、「生き残る為にあえてやりすごす」という手段で、姉弟たちが生き残ろうとする点じゃないかと思いました。

 あえて世情への疑問を口に出さない事で、それがおかしいことなのだ、と妹や弟たちに悟らせない事で、家族を守ろうとしてるんだけど葛藤もしている笛子さんと、「教師だから貴方の葛藤がわかる」と笛子さんに理解を示す劇団ひとりさんの描写が印象的でした。

 他方、戦地へ赴く兄に「君、死にたもうことなかれ」の言葉を贈り、どんな場に置いても己の信念を貫き通す、と宣言して東京へ引っ越していった薫子さん(松本まりか)の安否や如何に。東京篇で再登場するみたいですが……。