「1リットルの涙」#7


 ドラマ的にはレミオロメン大プッシュなのか、やたらと挿入される「3月9日」と「粉雪」。Kの「Only Human」と相性は悪いような気がします。連続でかかると却って不協和音。

 そんなこんなで「自分で決めて」学校を去る事にした沢尻エリカ嬢に、錦戸君とその他が「3月9日」を合唱するシーン、元気だった頃のエリカ嬢の姿がインサートされて泣けたんですが、そんな涙も思わず引っ込んで珈琲を噴いた錦戸君の歌いだし。「てるてる家族」の時の「Love me Tender」ぐらいヤバかった。いやこればっかりは錦戸君の歌唱力がどうだかという問題ではなく、あの歌自体が合唱曲に向かない所為だと思います。


 しかし天使のようなエリカ嬢に寄り添う純粋な少年の錦戸君ですが、くどいようですが彼は実在の人物ではないわけで、ちゃんと彼の存在がファンタジーである事、実際の「彼女」がどうだったのか、現実の苛烈さを思い知らせてくれた今回のエンディングは秀逸でした。凹んだ。