「義経」#44


 今週オンエア休止だった「響鬼」の穴を埋めるかのように、ファンタジスタ特撮全開だった今週の「義経」。これで重衛(細川茂樹)が生きてれば完璧だったのになぁ。八つ裂きにされちゃったから……。

 しかし重衛はむごたらしく死んでいっても、その魂は鍛冶師のヒビキさんに、更に時代を下って日高仁志として、響鬼の名を冠する鬼になり、屋久島で安達明日夢とめぐり合う輪廻転生に入っただけ全然マシな方(思い込み)で、平知盛なんてキャラ変わりすぎ!! 
 亡霊になっただけでもコントまっしぐらなのに「はーっはっはっはっは!!」と悪役笑いされた挙句、マツケンの読経で「ぐわぁー」って祓われた日には……。

 そんな阿部ちゃんでも美輪明宏の前では前菜に過ぎませんでした。凄ェなあもう。何もかも凄かった。もう美輪御大だけで今回大満足ですよ。美輪さんには既に義経の先の運命が見えてるんじゃないかな、って節があったのは面白かったけれど、タッキーに別に感情移入していないので切なくもなく。

 まあそんなこんなで色々あって静御前との別れを皮切りに郎党衆が今後1人、また1人と散っていく終盤に差し掛かってるのに、追われてるので必然的に殺陣も格段に多いのに、ちいとも盛り上がらないこのドラマ。亜姫の興味はせめてもう1回ぐらい小栗旬の出番はあるのかどうか、ぐらいになってきました。