「仮面ライダー響鬼」#36 飢える朱鬼①


 感想がクソ長くなる事が予想されたので、小分けに感想していきます。


「鬼であることは、鬼を殺すこと」(ザンキ)


 思えば自分の信じるもの愛する者の為に戦う、たとえそれで世界がブッ飛んでも、愛する者に憎まれても、みたいな思考は、亜姫の世代だとCLAMPの「聖伝」とか(最近、同じCLAMPの最新作「XXXHOLiC」でその思考否定の台詞が出てきたので吃驚した)、平成ライダーで言うなら「555」とか「剣」のキャラの思考に見えた事だと思うのですが、「響鬼」においてはそうである事は少なくとも「鬼」としては駄目だという事が、師匠衆全員から述べられました。
 何故かそういう心構え無縁で鬼になってるっぽいトドロキ(もしかしたら天然で習得してるのかもしれないけど)とか、両親を鬼に殺された事が鬼になる力を生むと思うあきらたんとか、自分勝手な心があるとしたらヒビキさんへの執着ぐらいしかない明日夢とか、その理屈だと桐矢少年は絶対に鬼になれない(その前に運動神経が……)トカ、弟子ズの壁と、色々なしがらみの果てにその境地に至ってるらしい師匠たちとの温度差が今後の問題になってくるんじゃないのかなぁと思いました。師匠と弟子という係わり合い方は、「響鬼」における特徴的な人間関係だと思います。

 
 あとザンキさんの師匠はシュキお姉様なエピソード、全貌は後編へ続く!なワケですが、ちゃんと先代ザンキさんの話にもフォローが及ぶらしくて安心。多分、最初はシュキに師事してた財津原蔵王丸少年だけど、シュキが猛士追放になり、先代ザンキさんの元に流れたトカ、胸の古傷は、シュキの所為で負ったものなんだろうなぁトカトカ。


 ところで誰も裁鬼さんのフォローしてない!! ノツゴにやられた上、シュキお姉様にブッ飛ばされるというコンボを達成した裁鬼さんなのに! 石割君がキレて、猛士に牙を剥く日は近いと見ました。