「女王の教室」最終回


 間違いなく今期ナンバーワンドラマ。最初の頃は阿久津先生にめたくそに言われる生徒たちに涙していたのに、気がついたら阿久津先生に涙ですよ!


【過労の阿久津先生】
→前々回ぐらいから体調不良そうなカットに、「まさか死亡フラブ?」と思いきや、タダの過労でした……って、その身を顧みない原因が子供たちのフォローの為に蓄積した疲労だったなんて、この時点から泣いてる亜姫。


【バイオレンス阿久津先生】
→先生会いたさのあまり、トラブルを呼び込んでしまった子供たち。この狂言援助交際 → タチの悪い男をひっかけてしまった云々のシーンはかなり過激で、連れ去られようとした女子を助けようとした由介たちが容赦なく殴り倒され、颯爽と現れた阿久津先生も体調万全ではない所以に大苦戦。

 しかし目潰しとか首絞めとかナイフで膝ぶっ刺しとか、最終回のドサクサ紛れに放送コードぶっ飛ばしだったような気がします。天海祐希さんのアクションは恰好いいなぁ。


【阿久津先生の最後の授業】
→いつの間にか先生の言っている事はごく普通のドラマで先生が子供たちに送るような言葉になってました。これまでの強烈なお言葉蓄積があるからこそ、そして満身創痍のカラダで訴えるからこそ重い言葉です。
 何故そこまで子供たちを教える事に自らを突き動かせるのか? という天童先生(原沙知絵)の問いに「教育は子供たちに奇跡を起こせるから」と応える先生。もう(略)


【卒業式】
→「仰げば尊し」が押し付けがましいという理由で「旅立ちの日に」変わったという経緯はショックでした。そうして見ると「旅立ちの日に」さえ「子供はかくあるべし」という上からの押し付けのようにも感じなくもありません。このあたり、脚本の毒。


【教頭先生】
→中盤以降、阿久津先生のもうひとつの敵の象徴だった教頭先生も漢だった!! 実は悪い先生など1人もいなかったドラマだという事に今更気がついて、頭が下がりました。
 みな最初は理想と理念を抱いていた、先生の去った新学期、それが少しだけ戻ってきたようなエンディングはよかったです。しかしプチ阿久津先生化した天童先生には爆笑。


仰げば尊し
→まさかここでかつて先生が無駄だと言った卒業制作が来るとは!! 「仰げば尊し」は来るとわかってたけど号泣。阿久津先生も背中でゆらいでるよ!! しかし振り返ったら悪魔でした。笑った。でも泣けた。


神田和美
→かんだかずみって韻踏んだ名前はどこかで聞いた鬼の法則(ドラマ違)。 由介との別離は変な告白とかじゃなくて嬉しかったし子供だからこんなもんでいいよ。つーかもう結婚しちゃえよ!!(無理)

 最後の最後で再び先生とめぐり合った彼女。交わした会話が素晴らしい。先生は相変わらず鉄面皮だったけれど、かつて少女が夢見た優しく明るく聡明な「本当の」阿久津真矢として、和美ちゃんと会話してたんだと思います。


和美:「アロハのもうひとつの意味知ってますか?」
真矢:「I Love You」
和美:「先生! アロハ!!」

 もうテレビの前で泣き崩れ。