「世界の中心で、愛をさけぶ」最終回


 サブタイトルが「かたちあるもの」って……そこまで柴咲コウに配慮するのは何か弱みでもあるの?、とつい思ってしまった最終話です。ラストシーンが過去の朔太郎と亜紀が手を繋いで去っていく図だったのは良かったですね。この話の主役が山田と綾瀬嬢であり、この2人にちゃんと救いのある描写なのは良かったなぁ。映画版は特に森山未來があまりにも救われなかったと思いましたもので。


 以下萌えとツッコみをあれこれ。

逃避行の結末
疲労でブッ倒れた朔太郎が昏々と眠り続けている間に、アキはその時を迎えてしまいました……って、死に目に会えなかった事がサクのトラウマに拍車をかける結果を招いたので、この場合はブッ叩いてでも起こすべきだったと思いました。あと、過労で倒れた時の山田の倒れ方が、可愛い倒れ方でどうしようかと(何が)
お別れにて
アキのお葬式にたこ焼きパパさんのパパさんが来ているのには思わず笑ってしまいました。しかし役とはいえ、棺に入らなくちゃならないなんて、綾瀬嬢も難儀です。
カセットテープ
生きている人のためにここまでするデキた死人もいないよなぁ、トカ、泣かせのコンボっぽいとか野暮な事ばかり考えている自分がそろそろイヤになってきました。
分裂していくサク
加速して病んでいくサク。こんな場面でも病んだ山田最高!とか思っている自分が物凄い駄目人間です。ところでスケちゃんとの乱闘シーン、サクもスケちゃんもピアス穴が目立ちまくりだったんですが、CGで消せなかったんですか。
克実にブッ飛ばされるサク
各所でツッコまれてきた「サクの行動は多分に独りよがりなんじゃないの?」という問題に対して、劇中でちゃんと指摘が、しかも実の父親(克実)から「アキちゃんのためじゃなく、自分のために泣いてるんだろ」とツッコまれたのは良かったです。激昂して克実に掴みかかるも即効で負けるサク。ああまた倒れ方がヘタレさん。
17年越しの誕生プレゼント
アキが編集した絵本ですが、ゲストの鳥羽潤が遺したイラストに文字つけて、サクの撮った写真をはっつけて綴じたのは、果たして編集というのかどうか微妙です。
現代篇のオチ
別の骨をもらって散骨ってそれでいいの!!? いやよくないだろ! でもまあ本人がいいと思ってるので、それでいいやと思う事に(遠い目)。
エンドロール
笑顔で手を繋いで去っていく亜紀とサクに限ります。


 次週は特別篇だとか。「白い巨塔 特別篇」の時のような、壮絶な蛇足の予感が満載……。