「人間の証明」#8


 竹野内 豊サイドの話と、杜夫と國村隼の間男漫才サイドの話が交互に進むわけですが、どちらも非常に面白かったです。桐子(夏川結衣)が冒頭ツッコんだように、30年前棟居(豊)の父親を殺した男が、偶然捜査に来たアメリカの地の警察官だったなんて、そんなエンカウント率ありえないにも程があるし、そもこのドラマのエンカウント率は高すぎなんですが、ばらばらだった線が一気に郡恭子(松坂慶子)に収束していくカタルシスはたまりません。


 棟居は父親を殺した犯人をジョニー(池内博之)のルーツをさぐる過程で偶然見つけちゃったわけですが、結局その男はそのことを全く覚えておらず、怒りのやり場もなく、しかし、何も覚えていなかった男に「お前が俺の父親を殺したんだ」という事もなく、……せ、切ない!! 豊切ない!!


 一報、横さん(大杉漣)に「貴方が愛人ですか?」と聞かれて、「そうです!」と胸張って答えちゃったり、文枝(横山めぐみ)の腐乱死体を目の前に取り乱し、顔と全身で慟哭と悲しみを表現し、遺棄現場まで小山田(國村隼)をおんぶしちゃったり、今回は何気に風間杜夫スペシャルですか?特別出演なのに、出番多すぎ! な間男漫才サイドでしたが、相方の國村隼さんが奥さんの死体を前に泣き崩れ、遺棄現場に這いつくばって土をかきむしる様子には、泣きました。
 セカチューにも泣かない亜姫が、中年親父二人の迫真の演技に大泣きですよ。


 そんな中、ジョニーが出てくるとつい爆笑しちゃいます。いくらハーフでも……む、無理ありすぎ!!