『鋼の錬金術師』#41「聖母」


「立って歩け、前へ進め」


 とは、第2話でエドが自分をなじるロゼに言った言葉なんですが、第41話にて再びこの言葉が、しかもエドが所属する軍の人間に暴行されて言葉を失ったロゼが、己の罪に足が竦み(腰も抜かしてました)、ラースに串刺しにされそうになったエドに向かって発せられようとは……會川ァー!!(脚本家) 迂闊にも泣けたよ、チクショー!!


 以下キャラ別。

エドワード・エルリック(踏んだり蹴ったり兄)
ただでさえロゼの一件で凹んでいるのに、リオールの惨状はお前の行動がキッカケだった、とはっきりスカーに言われて追い討ち、不安定な精神状態の最中、ぐちゃぐちゃに崩れた母親うりふたつのスロウスに「どうしてお母さんをちゃんと作ってくれなかったの?」なんて言われた日には発狂寸前に追い詰められるというのもしょうがないかと。余談ですが、途中脈絡なく手錠に繋がれてたのは、何かのサービスですか?
ロゼ(聖母)
言葉を失ったロゼがエドを見る目はいつも何か言いたげで、かつて彼女は自分の恋人が蘇るかもしれない、という希望を奪ったエドをクソミソになじった前科があるのですが、今のロゼは凹むエドに「貴方の所為じゃない」と、それが慰めだったとはしても、言いたかったんではないでしょうか。そんな彼女がエドの危機に足を踏ん張って叫んだのには(声が出ないのに)泣けました。
ライラ(怪しすぎる)
このアマ(失礼)は一分後には、さっき言っていた事と正反対の意見を述べるので全く油断なりません。多分確信犯。エドが気が付いた香水の匂いが何とか、というのが伏線っぽいです。
マスタング大佐(とその他)
どうにも感情的な連中ばかりの中、1人冷静に事態把握中。會川脚本になってから毎回出てるのに影が薄い……
キンブリーvsスカー(触ったら負け対決)
キンブリーが触ったら大爆発、スカーが触ったら大破壊、解りやすく、かつ身もフタもない戦いです。
アルフォンス・エルリック(踏んだり蹴ったり弟)
いくらアルフォンスが兄さん以外の存在はカスかゴミ、ぐらいにしか思ってない(言いすぎ)とはいえ、キンブリーに時限性爆弾に練成されるほどの罪は犯してないと思うのですが……(涙)。余談ですが、爆弾に練成された時の釘宮理恵嬢の絶叫は、前回の絶唱とまた違った趣きで、声優さんってスゴいなぁ、と感動です。