「農家のヨメになりたい」最終回


 数撃ちゃ当たる論法で、やたらコミックや小説原作のドラマが多いなか、非常に質のよい原作付ドラマだった「農家のヨメになりたい」。最終回です。


 これでこのドラマともお別れ、というだけで、もう冒頭から泣けました。最終回だけは別人のようにいい人なマコト(中村俊介)も気になりません。とか思っていたら、相当夜遅くにやってきたワコを「帰れ」と玄関も開けずに追い返してました。相変わらずの鬼畜健在であります。


 ワコ(深キョン)が「今の自分に出来る事」として、タマ(宮本信子)の為に一生懸命開墾した畑、やがて大勢の人がワコの為にと開墾作業を手伝い、最終的に出来上がったその畑をタマが「ワコ農園」としてプレゼントするくだりで、涙クライマックス。


 マコトとの後日談は、これまでの努力とド根性へのご褒美でしょう。シロツメクサで指輪作ったりとか、微笑ましい限りです。

 どうせならノゾミ(玉山鉄二)との関係にも希望を残してほしかったのですが、エンドロールの後日談を見る限り、イチゴ屋のヨメは、お蝶夫人(松本莉緒嬢)の模様です。何てこったい。いや皆幸せでいいんですけど。


 なんだかんだ登場人物が全員いい人だったのはさすがN○Kですが、おしつけがましくも教訓がましくもなく、よいドラマでした。