全ての愛すべき親と子へ贈る「リーガル・ハイ」

【醤油一族の陰謀回は全てがネタすぎて感想不可能】

→脚本・役者・演出の全てが遊びに遊んだ醤油一族回から一転、今週の「親と子」の物語の真面目さときたら!

【サンタクロースなんて信じない】

→それはなんてこともないありふれた、マセたクソガキの使い古されたフレーズだったはずだ。
それはこのドラマを経たことで、もうありふれた言葉には聞こえない。
或いはその言葉に、どれほどの傷みと苦しみが隠れているのかもしれないのだから。
サンタクロースなんて、信じない。

【ギフト】

黛「サンタクロースの起源は、恵まれない子に無償で穀物などを配っていた四世紀の司教ニコラスとされています。おそらく彼の行いを弟子が受け継ぎ、やがて一般家庭にも広がっていったんです」
古美門「だからどうした!」
黛「つまりサンタクロースは無数にいるんです! 親や子にプレゼントをした瞬間、その人はサンタクロースなんです! サンタクロースとは誰かが誰かを想う心そのものなんです! よってサンタクロースは存在します!」

断絶しなければ修復不可能なほどに一体化してしまった子役役の子役・吉田里琴とステージママ小沢真珠、顔を合わせればお互い言葉の防風で叩きのめす事しかできないコミカドとチチカド、そんな不器用な親子の不器用な愛情に赦しをもたらすのが、彼らが否定してきたサンタクロースの本来の物語であり、そのことを伝えるのが、ディスられ続けてきた「朝ドラ」黛というオチ。なんだこれ! なんだこのドラマ! 最高すぎてあと3話とか信じたくない!

4048954563「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記62484-37 (ムック)
著訳編者表示なし
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) 2012-05-30

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