面白いドラマをありがとうアワード2011・自分の分

自分で立ちあげた企画なのに、自分のアワードを発表しないでどうするの! というわけで、集計結果発表の前に僕自身、2011年のドラマを振り返ってみることにしました。

【1】2011年にTVでオンエアされたドラマで面白かったものを3つあげてください。できればその理由も教えてください。

坂の上の雲(第三部)】

今年12月に全4話でオンエア・完結した第三部は、第一部と第二部で坦々と積み上げてきた人間ドラマを前提として、身も蓋もないくらい呆気無くドッカンドッカン人が死にまくる日露戦争ドラマでした。戦車や飛行機が登場してくる以前とはいえ、機関銃などは登場してるので、双方戦えばアホみたいに人は死ぬし、白兵戦ともなれば阿鼻叫喚地獄絵図。その様子を他局と時勢にありがちな「現代の視点」を入れずに、あくまで原作の、司馬遼太郎が調べ、感じ、書いた視点で一貫して展開させたのは見事だと思います。こういう視点が最近の大河ドラマに見られない…。
また突如この世を去っていってしまった脚本家・野沢尚の名をもうクレジットで見れない、という思いも大きく、挙げさせていただきました。

カーネーション(前半戦)】

他のドラマより1回の尺こそ短いものの、お付き合いする時間は大河ドラマ・特撮に次いで長い朝ドラ。その朝ドラでこんなにも毎日ハラハラドキドキワクワクしてしまっていいんでしょうか。作ってるほうも見ている方も、終わった日には脱け殻になりそうです。各方面で大絶賛され、「完結してみるまではまだ何とも言えない、後半失速の可能性も…」と言いつつ、誰もが史上最高の朝ドラと認めている。もうホント朝ドラ見続けてきてよかった…ッ!

勇者ヨシヒコと魔王の城

殆ど出オチみたいな設定で最初から最後まで突っ走りきったハイクオリティ低予算ドラマ。このドラマを作ってくれたスタッフ・キャスト・スクエア・エニックスありがとうございました。

【2】2011年にTVでオンエアされたドラマを書いた脚本家で、1人挙げるならばどなたでしょうか? できればその理由も添えて挙げてください。

渡辺あや
毎日15分×150回も話のネタが持たず、総じて「行き当たってばったり」になりがちな朝ドラ。脚本家に取って最もハードルの高い技術を要求されるという朝ドラ。その朝ドラを、連続ドラマ執筆はじめて、という渡辺あやが現時点までノーミスでこなしているという事実。脚本家のみなさん、もう「朝ドラだから」って言い訳通用しませんよッ!

【3】2011年にTVでオンエアされたドラマに出演した役者さんで、素晴らしかったと思う人を挙げてください。ここは人数問いません!

・杏
何かこうイマイチ僕の中で「つかみ」がなかった彼女。その彼女の印象が一気に変わったのは「妖怪人間ベム」のベラ様役でした。しばかれたい!(え
山田孝之
アレから数年…映画メインの活動を歴て、2010年にテレビドラマに戻ってきた山田は、2011年も実にのびのびやってて幸せそうでした。何よりです。
長谷川博己
間違いなくいまこの時代にぴったりな逸材です。クズ男を演じさせたら日本一ィィイイ!(褒めてます)


以上、僕のアワードでした。自分の分も集計して、後日結果発表致します。