「UN-GO 因果論」★★★★
主人公は、天涯孤独で「誰かの為に生きなければならない」という衝動に突き動かされるままに、高校卒業後日本を飛び出し、紛争中の途上国で巡回映画技師になるんだけど、途上国にだってマンガもゲームもあったので、古臭い映画でもてはやされるわけも食べていけるわけもなく、クサった生活を送っていたら、「紛争地域で歌を歌う会」トカいうすさまじくおめでたい活動しているNPOに「同郷のよしみ」で現地案内役の仕事を依頼され、彼らの旅路に同行、斜に構えながらも、NPOの女の子とイイ雰囲気になったりして「このリア充が」と思った矢先、現地のゲリラに襲撃されて、逃げ込んだ洞穴で、打ち捨てられた仏像の破片にブッ刺さって主人公死亡。
そして、目覚める因果。
それからしばらくして、死んだはずの主人公は、一人の少年と共に、戦争で疲弊した祖国に帰国する。そこで彼は、あの時死んだはずのNPOメンバーが生きて、謎の宗教団体を率いている事を知り、その謎へ赴くことになる。それが、敗戦探偵・結城新十郎・最初の事件。
時系列が多少入り乱れた映画本編の構成を時系列に並べて序盤を解説するとこんな感じです。結論から言うとクソ面白い。え？ 僕の會川昇フィルターがそうさせている？ うるせぇよ！ こちとら「仮面ライダーディケイド」降板以来の本格的會川作品にして映画ってだけでもお星様無限大送りたいぐらいのところ、グッと堪えての四つ星なんだよ！贔屓目さっぴいても本当に面白いので観てください！ あっ、もう上映終わったけど！ DVDを買おう！(ドーン)
本編色々なキーポイントがあるけど、映画の登場人物が「映画」の幻想と希望を語るのは「シャンバラを征く者」でもあったし、これは坂口安吾ではない、會川昇のエッセンスだよなぁと。ラストシーンの因果が持つフィルムの絵が僕映画3回も見たけど、動体視力弱くてどーっしても視認できないんですけど、アレはDVDでのお楽しみということですか？
映画本編のあるクライマックスで戸松遥と勝地涼が歌う「少年期」もよかった。勝地涼の声優スキルの半端なさは、テレビ以上に素晴らしい。次のガンダムの主役やってください！(え
→藤子先生が生きてた頃のドラえもん映画と、その主題歌のレベルパねぇ。
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