原田芳雄は電車に乗って天国へ行った、筈。

原田芳雄が逝ってしまった。
数多くの代表作を持つ名優であるが、僕に取ってはタモリ電車倶楽部ゴールドメンバーの一角を担うオッサンである。電車倶楽部内での活躍は下の動画をどうぞ。
あまりにもあの番組のオッサンの印象が強すぎた為、見ているはずなのに俳優としての彼の代表作がうっすらとしか思い浮かんで来ない。
昨日BSプレミアムで追悼としてオンエアしていた「火の魚」を見た。「火の魚」は実に良質のドラマだし、好きなドラマのひとつだが、題材的に「死」を想起させる内容なため、感傷ばかりが先走り、ただ、もうこの世にはいない、ということにひたすら動揺しているだけの時間だった。

妙な確信がある。
原田芳雄は天国へ電車に乗って行った筈だ。
「電車じゃなきゃ俺行かねぇ」と言い放ったはずだ。
天国行きの電車だったら、銀河鉄道(宮沢賢治の方)あるしな。超レア。死なないと乗れない。
それとも冥土の土産に、もう一度寝台特急カシオペアに乗せろ、と言ってるかもしれない。
折角なので、と、気の済むまで鉄道乗り尽くしてしてから旅立ったかもしれない。
病から解放されて、好きなことをもう一遍堪能してから旅立ったはずだ。
そんな気がしてならないのだ。
僕にとっての原田芳雄はそういう印象の人物である。
ご冥福をお祈りいたします。