「下流の宴」最終回 果てなき戦い

【翔ちゃんという「人間」は、優しいのかクズなのか】

一人の男に愛と情熱をささげた二人の女。
母は息子を下流から救い出そうと奮闘した。
彼女は愛の力で勉学に打ち込んだ。
どちらも極端で純粋で、そのパワーで周囲を巻き込み振り回す。
二人はそれぞれに努力の結果を得た。二人の世界は変わったのである。
しかし男は二人の愛も努力も賞賛した上で、「でも僕はそんなものいらない」と微笑むのだ。
「私たち二人とも振られちゃった」と女たちは笑い、そして互いに背を向けて、次のステージへと向けて歩いていくのだ。
男は今日も下流の底辺で穏やかに微笑んでいる。


翔ちゃんのスルースキルは心がない、というより、「絶対に変わらないこと」が、彼なりの、周囲に傷つけられてきたことへの復讐なのかもしれない、と思いました。一緒に見ていた僕の母上は「稀代のクズだよ!」と吐き捨てていましたが…。
まあ母上ほどじゃなくとも、窪田正孝じゃなかったら即張り倒されるレベルだと僕も思ったけどさ!


【最終回もサービスサービスゥ!】

→ヘソチラっていうか腹チラです。テロップに憎しみを感じたのは内緒です。
あとTwitter企画だった、マサへの質問コーナーの回答集はコチラ
ゲゲゲの倉田をまた演じてみたい、というコメントに、「NHKさん、スピンオフの準備をおおおおお!!!」と思ったのは僕だけじゃない筈だ!


【タイヘイさんの鬱演技も収穫】

エンケンも含めて、情けない男子キャラばかりでした。野郎が本当に強さを失ってしまったっていう世情なのかもしれないな。
普段はしがないサラリーマン、しかしイザとなったら家族を救うついでに世界も救う男・父ひろし(@クレしん)ですら、もはやスーパーヒーローの類なのかもしれません。

4620107530下流の宴
林 真理子
毎日新聞社 2010-03-25

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