「劔岳 点の記」★★★


命をかけた映画っていう触れ込みをよく聞くじゃないですか。アクションでもミステリでも青春映画でも、死ぬかもしれないというモノを背負って生きる人間の話は魅力的です。
しかしこの映画はその死ぬかもしれないが撮ってる方と撮られている方に普通にのしかかっている。物語の中で生きるか死ぬかに加えて、当人達が普通にヤバい。演技に気を取られすぎたら間違いなく死にそうな足場で演技せないけないってどうよ!(笑) 勿論、撮る側だって同じで、彼らも撮る事に気を取られすぎたら死ぬ可能性特大な場所で絶対撮ってる(笑)。一体誰がこの話を映像化しようとか最初に言い出したんだ、何考えてるんですか! みたいな凄いサディスティックな状況下が延々続くのだからたまらない。エンドクレジットの表記が全員一緒の「仲間たち」という表記が何よりもそれを物語っていると思いました。まごうことなきキチガイ映画です(誉めてます)。

で、全然余談なんだけど、東映系の劇場で見たので、予告編で「ディケイド」と「シンケンジャー」をやってたんですが、場内大爆笑。笑い取れたのはいい傾向だ! ものっそ静かな時あったからな!(何の代だったかは敢えて云いません……)