「ミラクル7号」★★★☆

 この映画の登場人物には悪い人がいない。お金持ちのいけすかない男子も、暴力的な男子も、いかにも子供に嫌われそうな先生(というか嫌われている)さえ、自らの矜持を持ち、誇り高く生きている。貧乏所以に苦しんでいる少年は貧乏だから嫌われているのではない。貧乏であることを嘆いているから嫌われるのだ。そんな少年が成長する、その隣に父親とナナちゃんがいた。そういう話です。よかった。でもあの食後の遊びだけは理解不能。死ぬ。