次々回作「つばさ」の脚本家戸田山雅司のコメントが面白かった件


http://www.nhk.or.jp/drama/


 一番最初の打ち合わせで、初めての朝ドラに緊張気味の僕に、プロデューサー氏が笑顔で言います。

プ:「まずは、戸田山さんの好きな話で考えてみてください」
 
 僕は即答します。

 僕:「本格ミステリにしましょう。毎週、月曜日に殺人が起きて、土曜日に犯人が判る、朝ドラ初のミステリ!」

 プ:「ハハハハ」

 僕:「ハハハハハ」

 プ:「……冗談はさておき、何やりましょうか」

 100%本気でした……。ですが、誰だって、月曜の朝から死体は見たくないですよね。

 僕:「だったら、SFファンタジーはどうです? ヒロインは宇宙ステーションで生まれて、超能力を持っていて……」

 プ:「舞台はもう決まっています」

 僕:「火星……じゃないですよね」

 プ:「埼玉です」

 うーん、うーん。考えあぐねて、すっかりしぼんでしまった得意技袋を覗き込むと、そこにはまるでパンドラの箱に残った“希望”のように、最後の得意技が残っていました。そういうわけで、戸田山初の朝ドラは、本格ミステリでもSFファンタジーでもありませんが「見ると元気が出るドラマ」です。本気です。


 ミステリ企画が通ったらよかったのに……「相棒」も書いてる人だし、ちょっと面白そうな予感がしてきた。川越だけじゃなく、長瀞さいたま市も舞台って、結構距離のある3市のような気がするんだけど……。とりあえず伝説のサッカー選手だけは登場させないでください。ダンサーだけで十分です(@「瞳」)。