朝ドラにおけるヒロインの職業をダラダラと考える・改訂版
「ちりとてちん」総集編を観ていたら、「相棒」が表紙の「キネマ旬報」で「ヒロイン喜代美が落語をやめて専業主婦になってしまうのは腑に落ちない」トカみたいな記事があったなという事を思い出して、それなりに興味深い見解(@「ホスト部」)だとは思ったので、ここ何作かのヒロインの職業についてちょっと書き起こしてみました。俺記憶につき、若干違うかもしれないけど。
- 池脇千鶴(ほんまもん)
- スゴい料理人
- 高野志穂(さくら)
- 英語の先生(英語担当助手)
- 宮路真緒(まんてん)
- 気象予測士から宇宙飛行士へ
- 本仮家ユイカ(ファイト)
- 女子高生。将来の夢として牧場経営を目指す。
- 宮崎あおい(純情きらり)
- 音楽学校を浪人して入ったのに色々あって中退せざるを得なくなり、婚約したら達彦さんが出征、待ってる間に味噌蔵元若女将修行して学校の先生になって、達彦さんが戻ってきたので結婚して正式に女将になったけど結核で子供生んで病死
- 榮倉奈々(瞳)
- ダンサー兼里親
書き出してみると、「純情きらり」における宮崎あおいさんの転職人生はスゲーなぁと思いました。彼女ほどじゃないけど、ミラクルな転職するヒロインの多いこと。
なんだかんだ朝ドラヒロインたちはその業界においてはひとつ抜きん出た要素を持っていたりなんかして、かつ妻として母としても立派に両立してやってるぜ! みたいなパターンが多いわけですが、「ちりとてちん」においては本編中で一度として、徒然亭若狭は落語家としてスゲェものが! という描写はなかったような気がします。女性は業界では珍しいね、という点ぐらい。草若師匠が落語家としての彼女をほめたのは「箸の持ち方」だし。
だから「ちりとてちん」は、「母親」という人生を裏方の脇役人生だと捉えている全ての人たちへ、それは誰にも負けない人生のど真ん中を生きている生き方ののひとつだという事を全話をかけてひとつ示してみせたんじゃないのかなぁと思いました。裏とか脇とかそんな次元じゃない。おかあちゃんとは偉大なのだ! ハナから「おかあちゃん」がテーマだって云ってるしな。とまとめつつ、完全版DVD-BOXがほしくてたまらない今日この頃というオチ。お金ください。
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