「ドッグ・バイト・ドッグ(狗咬狗)」★★★★★



 暫定今年のベスト1。「ひとでなし」の殺し屋(エディソン・チャン)が、ゴミ山で出会った少女と成り行きで共に逃亡する内に、決して培われるはずのなかった人間性をどんどん獲得していく。代わりに殺し屋としてはどんどんダメになっていく過程と、「ろくでなし」の刑事(サム・リー)が殺し屋を追っている内にどんどん人間性を失って、最終的には殺し屋も真っ青の「ひとでなし」に「育って」いくその見せ方がもうジタバタするぐらいイカした造り。

 でもオチは結構「エエエェエエ」と思いました。もしくは「イタタタタタタイタター(痛い)」。暴力描写満載(老若男女区別なく被害甚大)作品でしたが、ラストシーンの痛さには本当敵いません。