「桜蘭高校ホスト部」最終回



「先輩はバカです。大バカです! こんなに長く付き合っていて、冗談か本気かもわからないんですか!」


 ネガティブモードに陥り、ホスト部どころか学園からも日本からも去ろうとする環先輩(何て極端な)を馬車で追いかけるホスト部の面々。双子の馨が擬似家族の象徴に見立てていた馬車で、その馬車を引く御者(家族の長)を追っかけるっていう絵面は実に上手いなぁ、と思いつつ、その一方大爆笑ですよ。だって馬車だよ!? おかしいよ!


ホスト部絶体絶命! その時馬車が!(抱腹絶倒の瞬間)


→私的に最大に悶えた箇所。鏡夜先輩おいしいよ……。エンディングエピローグで、ハルヒが既に鏡夜と環の嫁候補に勝手にされてるオチも激萌え。

 演出面として本作で非常に印象深かった、いつかは魔法が解けて(ホスト部の終焉)、家族の馬車はタダのカボチャに戻ってしまう事に密かにおびえる馨、のエピソード。
 今回は環を取り返したことで、馬車はカボチャに戻らなかったけれど、いつかは馬車はカボチャに孵ってしまう日が到来する=容赦のない現実の鉄槌が振り下ろされる日の予感を、カボチャ畑に放り出された双子を見て思いました。

 でもいつかは確実に訪れるおしまいの日も、大事なものを得たホスト部の面々なら、きっと双子が恐れるほどのものじゃない、という希望のもてるラスト。原作を上手にスポイルしつつ、ちゃんと一個の作品として完結したよい話でした。



→来週からはハルヒにも少年ヴォイスの坂本真綾嬢にも会えないのは寂しい。


【次週予告】

→予告を聴く限り環先輩まんますぎた(声が)。