「桜蘭高校ホスト部」#24 そして鏡夜は出会った

 ラス2話なので、こっちでレビュー。来週再来週の最終2話は前後編、原作の文化祭編にあたる話なのは、原作の消化量からしても予想通りだったんですが、半オリジナルなのか……。この話、原作をものすごく大胆にシャッフルしつつ、オリジナル要素が強いのは最終2話、完全オリジナルだったのは第13話の「不思議の国のハルヒ」だけ、という配分の仕方が面白いと思いました。原作の今後次第では、第2期トカもあるのかしら。作ってもらえたら嬉しいなぁ。


「お前は一体何なんだ! お前はバカなのに、何故俺を見抜く!」(鏡夜)


 今週は過去編だったんですが、こうしてみると環さんはあれでも成長してるんだなぁと思いました。何度か登場した中学生環、現在の環より手のつけられないバカじゃないですか? この人(の声)が次クールの夜神月ですよ。ハルヒの為にデスノート使いかねないですよ。

 自分の本質をあっさり見抜かれて動揺する鏡夜と、アニメだけ見ている人には大分はっきりわかってきた環の暗いバックボーン。原作と殆ど同じ台詞の応酬なのに、原作と全然違う切り口だったような気がします。

 あと細かい所だけど、環のピアノ演奏に涙しちゃう鳳家の4人兄弟の図がよかった。芙裕美姉さんと鏡夜だけが、じゃなく、4人とも、欠けているものを自覚している人たちであるという描写は救いがあっていいな、と思いました。「ウテナ」の頃は救いようがなくって鬱に陥った記憶があります。



→踏まれて悦んでいるように見えてビビった(何が)。


B000GG4EQ4桜蘭高校ホスト部 サントラ&キャラソン集 後編
バップ 2006-08-23

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