海野つなみ「後宮」①
後宮 壱 海野 つなみ 講談社 2006-05-12 by G-Tools |
本屋さんで衝動買い。鎌倉時代後期の朝廷を舞台にした日記物語「とはずがたり」が原作。
鎌倉では執権時宗の時代(蒙古襲来の少し前)、京都はのち南北朝分裂のきっかけになる後深草帝と亀山帝の時代という歴史的背景や、当時の風俗についても非常にわかりやすい図説で解説しつつ、主軸は御所様(後深草帝)をめぐる女達の愛憎劇?なわけですが、何が面白いって、御所様の屈折かつ鬱屈した性格からくる歪みまくりな人となり!
源氏の君に育てられ 妻となった紫の上のように 私だけを信じ 慕って育つがいい 私の若紫
という上記モノローグをもうモロ実践しちゃう御所様って。あんた(あんた呼ばわり)最悪だ!タマらん!(え) ②巻が来週発売らしいので楽しみです。