「女王の教室 エピソード2」


 本当に怖いのはクラスを支配していた少年より、自分にお鉢が廻ってこない為に彼に従っていながら、彼が力を失った途端掌を返すその他大勢の子供たちなんじゃないかなぁトカ、連ドラ時もそうだったけど恐怖のイジメ描写にちびりそうになって怯えつつ、自殺未遂するほど少年に追い込まれてなお、力を失い、逃げ出そうとした少年の身を心配したあの気弱ないじめられっ子の持つ、魂の強さに救われたような気がしました。

 彼らに起きた奇跡をバネに、次に、つまり連ドラ版で真矢が受持ったクラスにおいて、彼女がイジメの対象を確信犯で作った事も判明したり、「幸せになれる人間の確率」トカ連ドラ版への逆伏線探しも面白かったSPですが、ドラマの最終回で、子供たちを救う為に不良の足を刺した「武器」の伏線は気がつかなかったです。全て何もかも計算ずくすぎる気もちょっとしましたけど……。

 子供たちを正しく教える事ができる事ができれば、救えるのだと、それが教育だと確信した真矢が再び教壇に立ったその日に悪魔化したラストは秀逸。スーツの色(白→グレー→黒)に象徴されるように段階的に悪魔化していったけど、まさか最後の最後で悪魔化完了のオチは凄すぎです。笑いました(え)。