舞台版セカチューの粗筋


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 物語は高校時代のサクとアキ、二人の出会いから始まる。剣道部で平凡な毎日を過ごしているサクと、家庭の事情によって忙しい毎日を余儀なくされながらもまっすぐ生きているアキ。アキは渇いているサクに水を注ぐような存在だった。サクはそんなアキにどんどん惹かれていく。しかし、アキには卒業したら四国を離れて神戸で医療の仕事に携わりたいという夢があった。
 そんなアキと、自分には何も夢がないと言い切るサクとの関係が微妙に揺れている最中、アキの大きな支えとなっていた担任教師の瀬戸が死んでしまう。そして、アキ自身も病に倒れてしまう。死に対する恐怖から逃れられないアキ。必死でそれを支えようとするサク。やがて二人は固い信頼関係で結ばれていく…。


 映画、ラジオ、ドラマ、コミック、舞台と表現の場を変える度にその内容まで変わっていくセカチュー。舞台版もアキという少女、サクという少年、死に別れるシチュエーション以外は全く別物のようで、こうなってくると原作でさえ「小説版」というひとつの形でしかない感じがしました。そういう展開の仕方、やり方としては面白いけれど、ひとつの作品の映像化としては如何なものかと思います。何ていうか作品への愛より売れ線重視な気分が満載。いやそれは何も舞台版だけの話じゃないですが。

 とりあえず告知ポスターの田中幸太朗は素敵。