『新選組!』#43「決戦、油小路」


 本編の感想はひたすら伊東先生と平助に合掌としかいえません。藤堂平助は愛されたレギュラーキャラなので、皆に囲まれて死ねたのは、貴方(誰)もう許容範囲内ですよ。ここに沖田がいないのが寂しいなぁ。いやいたって寂しいけれど。総司は既に相当弱ってるんですね。起き上がってすぐにぐはっ(吐血)ってコントですか嗚呼。

 余談ですが、最期の平助の大立ち周りはちょっと歌舞伎ちっく。


 で、まあ今回ちょっと気になったのは棒読みの鍬ちゃん(大石鍬次郎)のことなんですが、彼って棒読みはともかくとして、近藤勇らに愛されなかった沖田総司藤堂平助や谷周平の姿なのかもしれないなぁ、と。


 先週の周平との試合しかり、近藤らと同郷なのに誰からも味方してもらえず、何とか認められようとして、結果新選組を悪い方へ悪い方へと誘っていく存在。もっとも、鍬ちゃんの暴走はは勇たちの所為でもありますよね。「身分に差のない」新選組ですが、身内意識による差別は歴然としてあるわけだし……。


 司馬遼太郎の小説だと、確かかなり惨い最期を遂げる鍬ちゃんですが、三谷版ではどういう結末が用意されているのでしょう。