「人間の証明」最終回


 60分、実質的には45分くらい?のドラマの中に最終回まで引っ張った郡恭子(松坂慶子)の壮絶な人生劇場を納めるのはさすがに時間がなかったと見え、ものすっごい駆け足・詰め込み・ナレーションで激終の最終回デシた。ラスト10分はテロップで「その後のオチ」解説ですからね。DVD完全版とかで補完してくれないかな……


 個人的には恭子の過去より、間男漫才コンビ(杜夫と國村隼)の関係の方がずっと面白かったというか、結局この2人は警察の力を殆ど借りずに、ドラ息子(高岡蒼佑)を追い詰め、文枝(横山めぐみ)の無念を晴らしてしまいましたよ。愛の力は偉大です。何気に横山さんは幽霊で登場だし。そこはちょっと泣けました。
 事件解決後、2人は2度と会わなかった、というオチそのものは、まあお互いの関係が関係だし、そんなもんだろうなぁと。それにもう十二分に面白いモノ見せてもらったからいいや、という気分です。


 総括すれば最終回の消化不良ぶりを除けば間違いなく今期ベストの作品でした。ジョニー・ヘイワードin池内博之なんてきっと伝説になれます。間男漫才コンビも。

 それだけに最終回の尺の短さが惜しいなぁ。少なくとももう1話割いて、恭子と棟居(竹野内 豊)の対決を見せるべきだったと思うし、それが駄目ならせめてWB2最終回2時間スペシャルから15分でいいから尺持ってこられなかったんですかね。所詮視聴率主義のフ●です。