「SHOAR(ショアー)」DVD-BOX化


ショアー」(ASIN:B000244RS0)がDVD化という事で、540分というトンデも長い収録時間いっぱい、見た目もの凄いのどかな田舎の風景(収容所址)と、暢気そうな人たち(虐殺を生き延びた人たち)が延々語る、ただただ語る、ユダヤ人虐殺過程と絶滅収容所撤退時のナチの後始末のつけかたは、トラウマ必至です。少なくとも人に「これ面白いからオススメ!」という風には紹介できません。そういう括りの外にある映画です。


 亜姫はこの映画を大学のドイツ近現代文学の授業で鑑賞、とはいっても授業時間の都合上、うち120分ぐらいの先生特選ダイジェストバージョンでしか見てないのですが、ともかく一生忘れないものをたくさん見ました。先生、恨みます。


 完全に観たわけではない以上、1度は全編通して見るべきだと思っているので、このDVD化は朗報でした。いやしかし、あれもう1回観るとなると、正直辛い……。


 「ショアー」をこれから観てみようという方は、この映画をいきなり観ると多分ダメージ大なので、スピルバーグの「シンドラーのリスト」もしくはラース・フォン・トリアーの「ヨーロッパ」で軽く心の準備をした後の鑑賞をオススメします。