「DEATH NOTE」の行く末


 週間少年ジャンプで連載中の大場つぐみ作・小畑健作画「DEATH NOTE」はざっくり説明すると、偶然人を殺せる能力を得た主人公・夜神月(ライト)君が”世界平和のために”世界中の悪人を殺しまくってしまう話です。月の動向はその能力を(退屈だからという理由だけで与えた)死神リュークが、眺めてます。


 最近の展開では、月が自分を犯罪者呼ばわりするライバル”L”(本名不明)を殺すべく、犯罪とは無関係の人間までざくざく殺ししながら、Lの正体を暴くべく、日々邁進中。ちなみに月もLも、東大首席・全教科満点で入学のスーパー頭脳の持ち主で、この2人の頭脳戦は、週間の段階では何やってんだかよくわからないです。


 説明かなりざっくりしまくり。


 とにかく少年マンガの主人公で、ここまでざくざく人殺しをやっちゃうマンガは史上初だと思うのですが、今週分の連載について、この話のテーマのひとつであろう、人を殺す事は悪い事かどうなのか(悪い事なんだけど、殺す対象が犯罪者なら? 悪人なら? 殺した奴は正義か?)、という中々答えにくい事に対し、ひとつの答えが提示されたと思います。
 それが真実なのかどうかは置いておいて。


 ここだけ読むと、何を当たり前の事を、トカ思うのかもしれませんが、単行本から改めて読んでみて、月に感情移入して(いやしたらマズいですけど)、あの台詞に到達したとき、凄くショックな台詞だと思います。ここでいつもは全く役立たずな死神の存在の凶悪さが浮いてきて、凄い演出だと思いました。


 というわけで主人公の行く末が気になって仕方がない「DEATH NOTE」、面白いので、オススメです。未読の方は是非単行本で!