『鋼の錬金術師』#29「汚れなき子ども」


 久々にキャラ別箇条書き感想です。

エドワード・エルリック(鬱主人公)
真理と引き換えに失った足、弟の魂と引き換えに失った腕を持つ?少年に激しく動揺するエド。何故そこまで動揺するのか現時点では視聴者側にはよくわからないのですが……ともあれ、エドの壊れそうな姿は見ていて楽し(略)
アルフォンス・エルリック(ブラック鎧)
兄さん絡みの出来事には強烈なカンの良さを見せる黒い貴方が大好きです。
謎の少年(真理?)
等価交換の原則を無視した練成が、エドが寄る辺にする真理を揺るがす存在の模様。目がポイントってうまい表現ですね……。
イズミ師匠(鬼師匠)
エルリック兄弟に隠している事は、原作以上のものなのでしょうか? 何はともあれ、ダンナ様と一緒に寝ているのは可愛かったです。そのダンナは目を開けたまま寝てるし……!!
ロイ・マスタング(親友の死を偲び中)
ハボックとお忍びでヒューズの家をこっそり覗くって會川さんは絶対わかって書いてるよ!! ……というタワ言は置いておいて、実際は危険に首をツッコんでいるシェスカを護衛しているんじゃないかと思ったりなんだり。
ウロボロス組(どこに泊まってるの?)
宿屋で同じ部屋にいるのには笑いました。人間になるにはまず形からなんですか? エンヴィーとスロウスの会話から、さりげなくスロウスは一番最後の「大罪」である事も発覚。それってやっぱりエルリック兄弟の母親と関連性があるのかないのか……。


 物語でしつこいぐらいに語られる「等価交換」、#16「失われたもの」でチラっと提示された「それ(等価交換)が世界の原則でも、人間の原則とは限らない」という事が、本格的に物語の全面に出てきました。ゲーム版でもこういうくだりがあるので、「等価交換の否定」がアニメのひとつテーマでしょう。この世界、特に錬金術師にとっては、それは世界の否定に等しい真理なのかも……。


 あとホムンクルスの製造方法云々の話や、エドを「軍の狗」として扱う新キャラ(CVは速水奨!)といい、グリード組の暗躍やらオリジナル路線に本格的にシフトの回としては、実に素晴らしい掴みの回デシた。